当社総合カタログ「1伝動用チェーン/取付・調整・メンテナンス/潤滑形式(伝動能力表中のA,B,Cの説明)」に、
潤滑方法(潤滑形式)の種類ごとに給油間隔を記載していますので、そちらをご参照ください。
補足) 手差しや給油装置にて、定期的に給油する場合
給油の目的は、防錆と潤滑がありますが、以下、潤滑目的について補足します。
潤滑は、ピン〜ブシュ間、ブシュ〜ローラ間が油切れしないことが重要ですが、チェーンのリンク数やスプロケット回転数・歯数、使用環境(周囲温度、粉じん性)、油の粘度、荷重の大きさなどによって、油切れまでの時間は千差万別です。
よって、給油周期が長くなる程、油切れが生じる可能性が高くなるので、チェーンの伸び寿命の観点では、給油周期を長くするメリットはあまりありません。
一方、給油する工数を考えると、油が切れる直前まで給油周期を伸ばして工数を削減することが理想です。
油切れ防止と給油工数削減に折り合いをつけた最適な給油頻度を設定するためには、実機の様子を見ながら少しずつ給油周期を伸ばしていくことをお勧めします。
なお、ほとんど給油が出来ない、あるいは、給油の手間を減らしたい、という場合には、当社シールチェーン(当社総合カタログ「1伝動用チェーン/耐摩耗シリーズ/シールチェーン」 )の採用もご検討いただけるようお願いいたします。